歯を失う多くの原因は歯周病

日本では35歳以上の約70%が虫歯ではなく歯周病が原因で歯を失っていると報告されています。虫歯などとは異なり、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため、気づいた時にはかなり進行しており、抜歯しなければならないということが多々ある怖い病気なのです。

こんな症状ありませんか?

  • □ ブラッシングすると歯ぐきから血が出る
  • □ 歯と歯ぐきの接しているところが赤く腫れる
  • □ 歯がなんとなく浮いた感じがする
  • □ 歯ぐきから膿がでる
  • □ 歯が長くなったように見える
  • □ 食べ物が歯の間に詰まりやすくなった
  • □ 口臭がするように思う
  • □ 朝起きたときの口の中がネバネバする

1つでも当てはまる方は歯周病の可能性があります。

当医院が行う歯周病検査

チェック1 口の汚れ具合

歯周病や虫歯の原因となる歯の汚れ(プラーク)が、口の中のどこに、どのように付着しているのかを調べます。

口の汚れ具合

チェック2 歯周ポケット検査

口の中に出血があるか調べます。専用器具「ポケット探針」を使い、歯周ポケットの深さを測ります。健康な状態の歯ぐきでは歯周ポケットの深さは0.5~2mmぐらいですが、深くなってしまうと食べ物のカスがたまりやすくなってしまい、細菌が繁殖し、炎症が起こりやすくなります。

歯周ポケット検査

チェック3 デジタル位相差顕微鏡検査

口の中の歯垢を少しだけ取り、専用の顕微鏡によって、モニター画面で口の中の歯周病菌などが生きたままの状態で確認することができます。

チェック4 エックス線(レントゲン)写真撮影

レントゲン写真を撮影し、歯を支えている骨(歯槽骨)の状態を調べます。歯周病が進行すると歯槽骨が溶けてしまうこともあるので、早期発見、早期治療が大切です。

エックス線(レントゲン)写真撮影

当医院が行う歯周病治療

軽度歯周病(歯肉炎・歯周炎)の場合
スケーリング(歯石取り)

歯周病の原因となる歯石は、歯垢(プラーク)が石灰化して出来ているため、日常の歯みがきだけでは落とすことが出来ません。プロの歯科衛生士がスケーラーという専用の器具を用いて、歯石や歯垢を除去するスケーリングを行い、口の中を徹底的にキレイにしていきます。
スケーリングを行うことで歯がキレイになるだけでなく、歯周病の発生・進行・悪化を抑制し、予防効果もあります。

スケーリング(歯石取り)

中度歯周病(歯周炎)の場合
ルートプレーニング

中度まで進行してしまった歯周病には、スケーリングに加えてルートプレーニングという治療も行います。スケーリングだけでは除去出来ないような歯周ポケットの奥、隠れて見えない歯の根(ルート)などについた歯石や歯垢まで除去していきます。歯周病菌に感染された歯質なども除去するため、歯の表面がツルツルになり、歯石や歯垢などの再付着の予防にも効果を発揮します。

ルートプレーニング

重度歯周病(歯周炎)の場合
歯周外科治療、歯周組織再生療法

スケーリングやルートプレーニングでは改善されないほど歯周病が重度の状態にまで進行してしまった場合は、歯周組織再生療法(GTR)などの外科的な処置を行い、溶けてしまった歯槽骨や痩せた歯ぐきの回復を行う必要があります。

歯周外科治療、歯周組織再生療法

歯周病の症状別チャート

症状別チャート

歯周病の再発防止は予防が1番

歯周病には様々な治療方法があり、当院では高度な歯周組織再生療法にも対応しております。しかしながら、一度治療すれば二度と歯周病にならない訳ではありません。まずは毎日、きちんとブラッシングをして丁寧に歯垢を取り除くことが大切です。

また、歯垢を放っておいて石のように固い歯石にさせないためにも、3ヶ月~半年に1回は定期検診にお越しいただき、歯石や歯垢(プラーク)の除去、歯の健康チェックをして、正しいブラッシング方法をプロの歯科衛生士から教えてもらいましょう。