すだち香る厚揚げときのこの味噌汁

春に植えた稲が実り、たんぼ一面が黄金色輝く“秋分”の頃、昼と夜の長さがほぼ同じになるこの 節気は、涼しく過ごしやすく、心も身体もふっと落ち着く季節です。また、足元には彼岸花が静かに咲き、夜の静けさは虫の音が際立たせます。一方で、喉や肌は乾燥によるダメージを受けやすく、潤いを意識した養生が欠かせません。
秋分の節気に旬を迎える食材を使って、この時季ならではの「すだち香る厚揚げときのこのみそ汁」を作ってみてはいかがでしょうか?
この時期は、気の巡りと肺の潤いを助ける“すだち”や“えのき”の出番です。乾燥しがちな喉や肌を内側から守り、呼吸器系の不調にも優しく働きかけてくれます。
また、すだちの爽やかな香りには、気の巡りを促し、消化を助ける力があるとされ、緊張をほどくリラックス効果も期待できます。秋の立ち上がりに、穏やかに寄り添う一品として意識してみるのもおすすめです。
<こんな方は要注意です!>
□肌がカサカサしやすい □なんとなく呼吸が浅い □疲れやすい □のどが渇きやすい |
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和漢では空気が乾燥すると「肺」が弱ると考えます。肌とも密接な関係がある「肺」が乱れることで、乾燥による悩みも増えかねません。日常生活で呼吸が浅くなっていたら、それは「肺」の働きが乱れているサインです。
深呼吸で胸まわりの伸縮を繰り返すことが、日々のケアにつながります。ヨガなどで深呼吸を習慣にし、「肺」の働きを整えて、乾燥の季節に備えましょう。
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